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アツデン株式会社

  • 執筆者の写真: Shinjiro Tanaka
    Shinjiro Tanaka
  • 4月2日
  • 読了時間: 2分

アツデン株式会社

三鷹ビジネスパーク(東京)


クライアント:アツデン株式会社

壁画制作協力:ヌリーズ株式会社、日本ペイント株式会社、株式会社OMOTO

印刷協力:株式会社文伸


本プロジェクトは、アツデン株式会社の創業70周年を機に、三鷹ビジネスパーク内に象徴となる壁画を設置し、社員やテナント企業、地域の人々とのつながりを生み出すことを目的として始まった。


本作は単なる壁画制作にとどまらず、時間をかけて展開されるプロセスそのものを含めたプロジェクトとして構想された。制作は3月1日から約2週間にわたって行われ、その過程で現場は徐々に人々が関わる場へと変化していった。


制作期間中には、社員や守衛、テナント企業の方々に加え、近隣住民や通りがかりの子どもたちなど、多様な人々が自然と関わるようになった。制作中の壁画は、地域における対話や関心の起点となり、完成に向けた期待を共有する存在となっていった。


さらにこの流れを拡張するかたちで、「Saturday Art Fever」と題したイベントを開催。ダンサーやDJ、フードトラック、ワークショップなどが集まり、異なる表現が交差する場として空間が開かれた。


作品タイトルは「A」。


この一文字は、アツデン(Azden)やアート(Art)にとどまらず、Ambitious(大志)、Accept(受容)、Accomplish(達成)など、多様な意味を内包する開かれた概念として設定されている。視覚的にも抽象であると同時に、意味においても固定されない構造を持ち、解釈は見る者に委ねられている。


同時に、「A」はアルファベットの最初の文字であり、始まりを示す記号でもある。新たな関係性や可能性がここから立ち上がることを示唆している。また不定冠詞としての「a」は、特定の誰かではなく、誰もがこの場に関わりうる存在であることを意味する。経営者でも、従業員でも、来訪者でも、地域の人でも、それぞれが主体となりうる。


本作はイメージとしての壁画であると同時に、人々の関わりによって成立する場の構造そのものでもある。空間は一人によってつくられるのではなく、多くの関係性の重なりによって形づくられるという考えが根底にある。


分断や不安定さが続く現代において、小さな創造とつながりの積み重ねが、場所を越えて広がっていく可能性を持つことを、このプロジェクトは示している。
















 
 
 

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