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「消えるアート」プロジェクト vol.2

  • 執筆者の写真: Shinjiro Tanaka
    Shinjiro Tanaka
  • 4月5日
  • 読了時間: 2分

クライアント:グリッジ株式会社

場所:AICHI SKY EXPO(愛知)


本作は、総合アウトドアフェス「FIELDSTYLE」内で開催されたエクストリームスポーツコンテスト「NINJA GAMES」の会場にて制作された。


アスリートたちが極限まで身体能力を高めるその場で、6名のアーティストが横10m×高さ3mの壁に2日間かけてライブペイントを行い、空間のエネルギーと呼応する形で作品を立ち上げていった。


自分は当日まで何を描くか決めていなかった。


だが、アートバトルで出会った兄貴的存在である木全さんが参加しているのを見て、その場で一緒に描くことを決めた。


正直なところ、これまで他のアーティストとのコラボレーションには苦手意識があった。気を遣いすぎてしまい、自分の表現を出しきれないことが多かったからだ。


しかし木全さんが「上からガンガン描いちゃっていいから」と言ってくれたことで、その感覚は一気に変わった。


まずは背景のテクスチャーから入り、彼の表現を壊さないようにしながら、徐々にその中へ入り込んでいった。


彼が描く龍の中へ、自分の線を重ねていく。


最初は一つ一つ確認しながら描いていたが、途中からは言葉を交わさず、流れの中で自然に描けるようになっていった。


木全さんは龍の「目」を最後に入れることを大切にしており、そこはどこか触れてはいけない領域のようにも感じられた。


一瞬迷った。


だが、そこに踏み込まなければ、この作品の一部にはなれないとも思った。


ほんのわずかだが、自分の線をそこに重ねた。


何も言わずに。


その後、「最高だね」と言ってくれた時、胸が熱くなった。


この作品は、どちらか一人では成立しなかったものになった。


コントロールすることではなく、信頼し、手放し、タイミングに委ねること。


その中で立ち上がった作品だった。


濃密で、緊張感があり、そしてかけがえのない2日間だった。


心から感謝している。






 
 
 

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