富士通株式会社
- Shinjiro Tanaka

- 4月2日
- 読了時間: 1分

富士通株式会社
川崎オフィス(日本)
2021年6月
エージェント:WASABI(株式会社NOMAL)
本作は、データやネットワーク、コミュニケーションといった複雑なシステムを扱うグローバル企業である富士通株式会社のために制作された壁画である。
本作品では、テクノロジーを直接的に描写するのではなく、その根底にある構造を視覚言語へと変換している。
無数の線が空間を横断しながら接続されることで、目には見えない関係性やつながりを示唆している。構成は秩序と変化を併せ持つシステムのように展開される。
中央には川崎の大動脈である府中街道の形を据え、地域との接続を明確にしている。その周囲には、衛星写真のような道路網を想起させる線が広がり、都市の流れや動きを表現している。
また、作品内には握手や積み重ね、人生の出来事を象徴するモチーフが埋め込まれており、「信頼」によって生まれる関係性を示している。
さらに、府中街道にゆかりのある六地蔵の配置も取り入れ、日本の宗教的背景に基づく「導き」や「守り」という概念が重ねられている。
一見すると抽象的な作品でありながら、観ることで徐々に意味が立ち上がる構造となっている。「信頼」という目に見えない概念は、無数の線の中に潜在し続けている。









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